水を「使って捨てる」から
「整えて循環させる」へ
従来の陸上養殖では、安定した水源の確保や排水処理が大きな前提になっていました。RASでは、飼育水をろ過・浄化しながら再利用するため、水源への依存を抑え、排水による環境負荷も低減しやすくなります。
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ARKの陸上養殖を知る
閉鎖循環式陸上養殖システム(RAS:Recirculating Aquaculture System)とは、陸上の水槽で魚を育てながら、飼育水をろ過・浄化し、再び水槽へ戻して循環利用する養殖方式です。
従来の陸上養殖では、地下水や海水などを取り込み、使用後の水を排出する「掛け流し」に近い方式が多く、水源や排水先、立地条件に左右されやすいという課題がありました。
一方、RASは水を循環させながら使うため、水の使用量を抑えやすく、水質や水温、酸素量を管理しながら、魚に適した環境を陸上につくることができます。
ARKの閉鎖循環式陸上養殖におけるろ過と窒素循環の仕組み
従来の陸上養殖との違い
従来の陸上養殖では、安定した水源の確保や排水処理が大きな前提になっていました。RASでは、飼育水をろ過・浄化しながら再利用するため、水源への依存を抑え、排水による環境負荷も低減しやすくなります。
魚の成長には、水温、酸素、pH、アンモニア濃度など、細かな水質管理が欠かせません。RASでは、これらの条件をシステム内で管理し、魚にとって安定した環境をつくることができます。外部環境の影響を受けにくく、病原体や寄生虫の侵入リスクを抑えやすい点も特徴です。
従来の陸上養殖は、水源、土地、設備規模などの条件がそろう場所でなければ始めにくいものでした。
RASは、陸上で飼育環境をつくるため、海沿いや河川の近くに限らず、より多様な地域での生産可能性を広げます。生産地を消費地に近づけることで、輸送距離の短縮にもつながります。
ただし、RASは装置を導入すれば終わりではありません。水質管理、ろ過、酸素供給、魚の健康状態の把握など、継続的な運用ノウハウが必要です。
ARKは、モジュール型・閉鎖循環式の陸上養殖システムを通じて、これまで参入が難しかった陸上養殖を、より始めやすく、より分散して展開できる水産インフラへ変えていきます。
私たちは、従来の大規模な陸上養殖とは異なるアプローチで、水産業の新しいスタンダードを構築します。
欧米型大規模・大資本モデル
膨大な資本を投じ、アトランティックサーモンなどの中価格帯水産物を中央集約型の巨大設備で大量に養殖する。
日本型中規模・中資本モデル
モジュール型RAS「ARK」を活用し、ハタ類など希少かつ多様な高価格帯水産物を自律分散型の設備で養殖する。
初期投資を抑え、柔軟な事業展開が可能。
大型プラントは必要ありません。モジュール型の水槽により、環境に合わせた小〜中規模での質の高い養殖を実現します。
希少価値の高い多様な魚種(ハタ類など)の育成に特化。高価格帯・高付加価値な水産物市場のニーズに直接応えます。
海から離れた場所でも設置可能。消費者に近い都市部や、極上の食を提供するリゾート地など、あらゆる場所を新たな水産拠点へと変えます。
白身でクセが少なく、弾力と脂のバランスに優れた肉質が特長です。加熱調理でも身崩れしにくく、刺身・蒸し料理・鍋・中華料理など、さまざまな調理法に適しています。特にハイブリッド種は、天然物に近い食味を保ちつつ、安定品質を確保できる点が高く評価されています。
中東や中華圏ではハタ類(ハムール)が高級レストラン・ホテル向け魚種として高い認知と需要を持ちます。焼き、蒸し、揚げ、生食を含めてアラブ料理、中華料理、日本食との親和性に優れています。また、陸上養殖による安定供給・ハラール対応・規格化が可能であり、輸入依存度の高い中東・アジア市場において競争力を持つ魚種群といえます。
高級魚として市場単価が高く、
固定費の大きい陸上養殖と相性が良い。
水温・水質変動への耐性が比較的強く、
閉鎖循環システム(RAS)で安定飼育が可能。
攻撃性や共食いが比較的少なく、
水槽利用効率が高い。
餌付きが良く、FCR(飼料効率)が安定しやすい。
海面養殖に比べ外部病原の侵入を抑制でき、
計画生産に向く。
成長速度・耐病性・生残率などが改良され、
商業的再現性が高い。