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【レポート】ARK、「Future Food & Fuel Summit 2026」に登壇・出展

株式会社ARK(本社:神奈川県平塚市、代表取締役CEOグループ代表:栗原洋介、以下「ARK」)は、2026年10月2日(金)にシンガポールで開催された、Leave a Nest Singapore主催の国際サミット「Future Food & Fuel Summit 2026(FFFS 2026)」に参加しました。

当日は、代表の栗原がパネルディスカッション「Future Food Panel 2: Shaping the Next Food Economy」に登壇したほか、テクノロジーショーケースにも出展し、ARKが取り組む陸上養殖技術と事業モデルをご紹介しました。

本記事では、当日の登壇内容や展示の概要とともに、ARKが掲げるビジョン「どこでもだれでも陸上養殖ができる仕組と文化をつくる。」の実現に向けた取り組みをご紹介します。

Future Food & Fuel Summit 2026について

「Future Food & Fuel Summit 2026」は、シンガポールと日本の外交関係樹立60周年(SJ60)の記念行事の一環として、在シンガポール日本国大使館の支援のもと開催された国際サミットです。両国間のパートナーシップを強化するとともに、科学技術のイノベーションを具体的なビジネス連携や社会的インパクトへとつなげることを目的としています。

シンガポールと日本は、食料、エネルギー、インフラ、持続可能な開発への需要が高まり続けるなか、限られた資源を有効活用しながら、いかに持続的な成長を実現していくかという共通の課題を抱えています。

こうした背景のもと、本サミットには、イノベーター、企業、政策立案者、研究者、スタートアップ、イノベーション・エコシステムの構築に携わる関係者など、多様な分野の参加者が集まりました。

科学技術によって、新たなバリューチェーン・資源の創出、より持続可能なコミュニティの構築をどのように実現していくかについて、さまざまな視点から議論が交わされました。

ARKは、こうした課題に対する新たな選択肢として、モジュール型閉鎖循環式陸上養殖システム(RAS)の開発・普及に取り組んでいます。

パネルディスカッション「Shaping the Next Food Economy」に登壇

栗原が登壇したパネルディスカッション「Shaping the Next Food Economy」では、次世代の食料生産技術をどのように商業化し、持続可能な事業として普及させていくかをテーマに、さまざまな視点から意見が交わされました。

本セッションでは、技術開発、市場のニーズやアクセスに関連する視点から、次世代の食料供給のあり方を議論しました。持続可能な食料生産や、ハラール市場における貿易、地域での商業化など、幅広いテーマが取り上げられました。

また、新たなフードイノベーションを科学的な研究開発の段階から消費者に受け入れられる製品・サービスへと発展させ、シンガポール、日本、東南アジアにおいて事業規模を拡大していくための課題や可能性についても議論が行われました。

パネルには、ARKの栗原に加え、EverdeenのDr. H. Zuraimi Jumaat氏、シンガポール国立大学のBezos Centre for Sustainable Proteinに所属するDr. Aimee Pink氏が登壇しました。

栗原は、ARKが取り組む陸上養殖事業を例に、技術実証から商業生産へ移行する際の課題について言及しました。特に、技術の実現可能性だけでなく、生産コストや収益性を考慮した事業計画が、市場での普及に向けて重要であると考えを共有しました。

技術開発から社会実装へ

陸上養殖は、飼育環境管理しながら計画的に水産物を生産できる一方で、設備投資やエネルギーコスト、飼料費など、事業化に向けて解決すべき課題があります。

そのため、単に魚を育てる技術を確立するだけでなく、初期投資や運用コストを抑えながら、魚種の選定、生産量、販売価格、市場の需要などを含めて、事業全体を設計することが重要です。

ARKでは、こうした課題に対し、設備の標準化・モジュール化によって必要な規模から養殖事業を始め、需要や事業の成長に合わせて拡張できる仕組みにしています。

また、生物学(Biology)、生産技術(Technology)、事業性(Business)、市場(Market)の4つの要素を体系的に捉え、陸上養殖の民主化に向けた取り組みを進めています。

今回のパネルディスカッションは、技術を実際の市場や事業につなげていくうえで、経済合理性や市場ニーズを踏まえた取り組みの重要性を共有する機会となりました。

テクノロジーショーケースにも出展。ARKの陸上養殖技術と事業モデルを紹介

同イベント内で開催されたテクノロジーショーケースでは、ARKが開発するモジュール型閉鎖循環式陸上養殖システム「ARK ZERO MATRIX」と、陸上養殖事業を一貫して支援する「ARK SEA」をご紹介しました。

事業の成長に合わせて拡張できる「ARK ZERO MATRIX」

「ARK ZERO MATRIX」は、必要な規模からスピーディーに事業参入し、需要や事業の成長に応じて段階的に拡張できるモジュール型閉鎖循環式陸上養殖システム(RAS)です。

設備のモジュール化により、導入から最短6カ月での事業開始を可能にし、地域の環境や市場ニーズに応じた柔軟な養殖事業の展開を支援します。

陸上養殖の事業化を一貫して支援する「ARK SEA」

陸上養殖事業を始めるには、設備の導入だけでなく、事業計画の策定、養殖魚種の選定、施設の設計・施工、養殖技術、運営体制の構築など、さまざまな専門性が求められます。

「ARK SEA」では、事業者の目的や事業環境に合わせて、陸上養殖事業の企画・設計から立ち上げ、運営までをプロジェクトとして一貫して支援します。

弊社でも陸上養殖事業を展開しており、実際の生産・運用を通じて得られた知見を、製品開発や事業支援に活用しています。

日本発の陸上養殖技術を世界へ

ARKが目指しているのは、陸上養殖によって従来の漁業を置き換えることではなく、天然漁業や海面養殖とハイブリットで、“どこでもだれでも陸上養殖ができる仕組と文化をつくる”ことです。

現在、ARKは日本国内に加え、東南アジアや中東地域などへの事業展開を進めています。今回の国際サミットへの参加を通じて、日本発の陸上養殖技術と事業モデルを紹介する機会を得ました。

今後も国内外の企業・研究機関などとの連携を通じて、各地域の環境や市場ニーズに応じた陸上養殖の社会実装を推進し、世界の食料安全保障に貢献してまいります。

イベント概要

  • イベント名: Future Food & Fuel Summit 2026(FFFS 2026)
  • 開催日: 2026年10月2日(金)
  • 開催地: シンガポール
  • 主催: Leave a Nest Singapore
  • 支援: 在シンガポール日本国大使館